四半世紀以上前に提唱され,話題を呼んだ「人工現実感 (VR)」が,いま再び大きなブームを引き起こしている.科研費・基盤研究(S)「複合現実型情報空間の表現力基盤強化と体系化」(平成24 - 28年度; 研究代表者:田村秀行)は,VR分野の最先端研究を推進してきたが,本セミナーでは,その中心テーマの1つである「隠消現実感」(Diminished Reality; DR)に関する研究成果を報告する.DRは,現実世界に存在する物体を視覚的に隠蔽・消去・透視する新技術で,AR/MR(拡張現実感/複合現実感)を発展させる進化形として期待されている.

開催情報

日時:2017年3月13日(月)10:20 - 12:00

会場:慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎

主催:立命館大学総合科学技術研究機構,慶應義塾大学理工学部情報工学科

協賛:日本バーチャルリアリティ学会・複合現実感研究会

プログラム

(1)「DREAM Comes True 〜未来予想図III」

田村秀行(立命館大学)

【概要】「DREAM」とは”Diminished Reality as Extension of Augmented and Mixed-reality”の意.VRの発展形であるAR/MRの更なる発展形であるDR(隠消現実感)に関して,「複合現実感」と「隠消現実感」の命名者自身が,その意義・課題,近未来の利用形態を述べる.



(2)「CV&PoTS技術からMR/DR分野に架ける橋
   - Bridge Over Troubled Registration Problems」

斎藤英雄(慶應義塾大学)

【概要】幾何学的整合,光学的整合,いずれにおいてもDRはAR/MRより,数段難しい問題を内包している.最新のコンピュータビジョン技術や汎光線時空間(PoTS)映像技術を駆使して,この難問題の解決に取り組むアプローチについて解説する.



(3)「DRの要素技術体系と到達点」

森 尚平(慶應義塾大学)

【概要】これまでに研究開発されているDRの要素技術体系を概観し,当研究プロジェクトの5年間で得られた研究成果を報告する.



(4)「DR研究用共通データセットの制作と公開」

池田 聖(立命館大学)

【概要】今後,急速に数々のDR処理手法が開発されて行くと考えられる.それらを比較評価する上で必要となる共通データセットの設計方針,制作結果,近日中の一般公開に関して述べる.

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参加申込

本セミナーの参加費は無料です.当日いきなりの参加も可能ですが,会場準備の都合上,なるべく事前にこちらより参加登録をお願いします.

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