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O plus E誌 非掲載
 
 
(2D版)
(IMAX 3D版)
スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
(ルーカスフィルム/ ウォルト・ディズニー・ スタジオ・ジャパン配給 )
      (C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM.
 
  オフィシャルサイト[日本語][英語]    
  [12月18日よりTOHOシネマズ日劇他全国ロードショー公開中]   2015年12月18日
(2D版)TOHOシネマズ梅田
(IMAX 3D版)TOHOシネマズ二条
       
  (注:本映画時評の評点は,上からの順で,その中間にをつけています。)  
   
  試写会がなく,しっかり復習・予習して映画館に  
  ある程度予想していたことだが,やはりO plus E誌1月号(2015年12月25日発行)に記事を書くことはできず,年間ランキングに入れることもできなかった。SFX/VFX史に大きな足跡を残したSWシリーズの「エピソード7(以下,EP7と略す)」に当たるが,当欄にとって触れずに済ます訳には行かない。止むなく,こうしてWebページだけで,通常の数倍の長めの記事として紹介する。
 試写会が原稿締切に間に合わなかったのではない。試写会そのものがなかったのだ。大阪でのマスコミ試写会がないなら,東京でのジャパンプレミア(12月10日)に入れてもらえることを期待したのだが,来日した監督や出演者たちが登場するイベントだけで,本編上映はないという。それなら,敢えて東京まで行く価値はない。12月18日18:30(世界の大半の国で同時刻)の一斉公開を待ち,一般ファンと共に映画館で観ることにした。
 それにしても,物凄い大騒ぎである。最初の予告編は約1年前に公開され,4月には主要な出演者の記者会見があり,旧3部作(EP4〜6)の主役たちの登場場面があることも明らかにされた。その後,何本もの予告編やメイキング映像が公開され,公開が近づくにつれ,マスコミでの露出も過熱した。前3部作(EP1〜EP3)の最初と最後も結構なフィーバーであったが,今回はその比ではない。スポーツ紙に再三記事が載ることや映画専門誌が大きな特集を組むのは当然として,一般週刊誌や経済紙までがこの新作の登場を社会的現象のように扱い,さらにはNHKニュースまでが取り上げる始末だ。
 その内容は,過去6作の概要を述べ,世界的人気シリーズであると反復するだけで,一向に新作の「あらすじ」や物語核心に触れる解説はない。ストーリーは完全に情報統制されていた。マスコミは配給会社から小出しに提供される僅かな情報を流すだけで,好奇心を煽るプロモーションの一翼を担っているだけである。日頃,マスコミ用試写会の案内を受け取る筆者も,立派なプレスシートももらったが,Web上のオフィシャル・サイト以上の情報は書いてなかった。ようやく映画本編が特別招待客の目に触れたのは,世界公開の数日前,12月14日(現地時間)にハリウッドで開催されたワールドプレミアが最初という徹底ぶりだった。
 この焦らし作戦が奏功して,日本でも,初回上映の字幕版は10日以上前から,殆どのシネコンで満席,売切れ状態になっていた。映画そのものの宣言マーケティング戦略としては見事の一言に尽きる。ま,「世界的人気作品」とはそのような仕掛けから生まれるものであって,目くじら立てて批判するほどのことではない。
 当欄として,立場上,避けて通れないならば,徹底して今回の過熱報道に付き合うことにした。VFX史の語り部,CG/VFX技術の発展過程を同時進行で記録する生き証人を任じている以上,最近のにわかファンに負けないよう,しっかり準備する必要がある。過去6作EP1〜6の「あらすじ」はほぼ覚えているが,念のため『EP6 ジェダイの復讐』(1983年公開時の副題。後年『ジェダイの帰還』と改題)をDVDできちんと「復習」した。キネマ旬報12月下旬号の特集記事を熟読した後,SW評論家として知られる河原一久氏の新刊著作「スター・ウォーズ論」(NHK出版)「スター・ウォーズ[フォースの覚醒]予習復習最終読本」も通読して,同氏のストーリー予測も頭にたたき込んだ。何やら,37年前のSWフリークだった頃に戻った気分である。
 と,ここまでの準備をして,公開初日(12/18)の内に2回観ることにした。まず,シネコンの小さめのスクリーンの「2D 字幕版」でざっと物語を追い,次いで別シアターの「IMAX 3D 字幕版」に移動し,CG/VFXの出来映えをしっかり再点検した次第である。
 
   
  ディズニー傘下に入り,既に6作品を計画中  
  同時代記録として残す以上,この新作公開の大騒動の背景も記しておこう。
 前3部作(EP1〜EP3)がすべて公開され,1977年に公開された『EP4 新たなる希望』と,28年ぶりに物語が繋がったのが2005年夏のことだった。当欄は,『EP2 クローンの攻撃』(02年8月号)にも 『EP3 シスの復讐』(05年7月号) にも,最高点を与えている。前者は,ただただCG製のヨーダの激しい動きが嬉しかったからであり,後者は,EP3からEP4へ,SWサーガが見事に繋がったことが嬉しかったからだと記憶している。他のVFX多用作品と比べて,CG描写が格段に優れていたからでも,物語にワクワクした訳でもない。『EP1 ファントム・メナス』(99年9月号)当時には,まだ評点は付けていなかったが,今改めてつけるならば,通常評価で,当時のCGのレベルを交流して,せいぜいだろう。
 ともあれ,世界中のSWファンの1人として,全6作の完成を喜んだ訳である。ある時点で,SWサーガは全9作と聞いていたから,商魂たくましいジョージ・ルーカスなら,きっと新3部作を作るだろうなと予想していた。誰もが,そう思っていたはずだ。
 業界全体が驚いたのは,2012年10月,ルーカスフィルム社がディズニーの傘下に入ると発表されたことだ。しかも,G・ルーカスはこの買収の対価として,ディズニー株を取得しただけで,今後の作品製作には一切関わらないという。即ち,ディズニーはSWシリーズや『インディ・ジョーンズ』シリーズの続編を自由に製作・公開する権利を得たということである。これまで,両シリーズをフィーチャーしたテーマパーク・アトラクションが,世界各地のディズニーランドに作られていることからして,関係は良好だったと言えるが,既にピクサー,マーベル・コミックスも傘下に収めているのに,ディズニーはどこまで貪欲なんだと感じた。
 その半面,資金が潤沢で,キャラクター・ビジネスにも通暁しているディズニーなら,豪華な続編を作ってくれるだろうとの期待も持てた。マーベルの『アベンジャーズ』シリーズとの路線競合も少し気になるが,同じ配給網ゆえに,公開時期はきちんと調整してくると予想できる。
 そうこうする内に,これまでの付随したSWシリーズの小説や関連TVシリーズのストーリーはすべてないものと考え,EP6の30年後の宇宙を想定した新3部作(EP7〜EP9)が製作されると伝わってきた。そのEP7の監督には,J・J・エイブラムスが起用されるという。これは,朗報だった。もはや,現役監督としての力量には疑問符がつくG・ルーカスなら何の魅力もないが,『スター・トレック』シリーズのリブートに成功した彼なら,大いに期待できるではないか。
 J. J.は,EP7のみメガホンをとり,残る2作は総監修に回るらしい。現時点で既に,2017公開のEP8の監督には,『LOOPER/ルーパー』(13年1月号)のライアン・ジョンソン,2019年公開のEP9は,『ジュラシック・ワールド』(15年8月号)のコリン・トレボロウの起用が決まっている。その間の年に,スピンオフ作品3本も公開するというので,東京五輪の2020年までの6年間,毎年,SWシリーズ関連映画が製作・公開されることになる。
 その上,『アベンジャーズ』シリーズや『インディ・ジョーンズ』シリーズも走らせるとなると,やはり飽きられてしまうのではないかと危惧する。監督のJ・Jには,大成功した『スター・トレック』シリーズはもうやらないのかと問いかけたくなる。
 今回のEP7の大プロモーションは,いかにもディズニーらしいやり方だった。SWシリーズの新作6本の成否は,今回のEP7の出来映え,評判にかかっていると感じる。
 
   
  シリーズ間の継承第一で,既視感に溢れる映画本編  
  紙数制限がないため,だいぶ前置きが長くなったが,映画本編を観ての感想や,見どころポイントの解説に入ろう。
 本稿を書いているのは,12月20日の夜である。既にネット上では,様々な意見が飛び交っていることだろう。それは読まないが,映画本編を観てからの2日間,公開後の報道のされ方を眺めつつ,少し頭を冷やし,なるべく覚めた目で客観的な評価を下したいと考えた。この間,トップページのカウンタがかなり進んでいたので,当欄が何と書くかを気にして下さった読者も少なくないようだ。お待たせしました。
 ずばり先に印象を言えば,SWファンの目を意識した既視感に溢れる映画だ。登場人物の設定も物語の展開も,EP4にかなり似ている。リメイクやリブートではないが,時間を30数年シフトしただけで,EP4の世界をなぞっている感がある。
 本編が始まって何分も経たないうちに,観客は2種類の「既視感」というフォースを感じるはずだ。EP6で倒した銀河帝国に代わり,宇宙の支配を目論む「ファースト・オーダー」なる悪の組織が誕生し,反乱軍ならぬ「レジスタンス」なる抵抗勢力がこれに対峙している。共に姿を隠したルーク・スカイウォーカーを探しているが,砂の惑星ジャクーでマックス・フォン・シドー演じる老人が,ルークの居所を記した地図を,球形のドロイドBB-8(写真1)に託す。ファースト・オーダーの首領スノークの下で,白い甲冑姿のストームトルーパー達を率いているのは,十字型のライトセーバー(写真2)をもつ黒服の戦士カイロ・レン……,という訳だ。ほとんどそのまま,惑星タトゥイーンの砂漠,オビ=ワン・ケノービ風の老人,R2-D2と同様,人間の言葉は話せないドロイド,ダース・ベイダーと同様,黒いマスクで言語不明瞭でダークサイドに落ちた騎士等々は,「さあ,EP4と対応付けしてみて下さい」と言わんばかりだ。
 
 
 
 
 
写真1 新型ドロイドのBB-8で,登場場面は多い
 
 
 
 
 
写真2 ダース・ベーダーに憧れるカイロ・レンの十字型ライトセーバー
 
 
  もう1つの既視感は,予告編やスチル写真で見た光景が早々に次々と登場することだ(写真3)(写真4)。これも完全に計算づくだろう。即ち,公開済みの情報を早々と提示して,物語への没入を円滑にし,後は機密であった映像を入場料を払ったお客さんだけが堪能して下さいと言う訳である。その割には,物語展開は単純で分かりやすく,(若干のサプライズはあるものの)最後まで予想する通りの結末である。折角だから,その計算通りに,SWファンが気になるポイントを記しておこう。
 
 
 
 
 
写真3 砂の惑星ジャクーに残る廃船(帝国軍の戦艦?)
 
 
 
 
 
 
 
 
写真4 レイが乗るスピーダー。(上)最初に公開されたスチル写真,(下)斜めから見ると,こんな感じ(廃品を運んでいる)
 
 
 
  ■ かつての主役たち,ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル),レイア姫(キャリー・フィッシャー),ハン・ソロ(ハリソン・フォード)の3人がそのままの配役で登場すると報じられていたが,まさに30数年後の容姿で登場する。ハリソン・フォードの名が最初にクレジットされているように,出番の多さは上記の逆順である。ハン・ソロと大猿のチューバッカが,予告編そのままの姿で早々に登場する(写真5)。SWファンは,もうこの場面で,歓喜の涙を流すはずだ。
 
 
 
 
 
写真5 この再登場場面だけで,嬉しくなる
 
 
  ■ ハン・ソロとレイア姫は,EP6の後に一旦は結ばれ,子供も産まれたが,今は別れていて,久々に再会したという設定である。なかなか良い老夫婦ぶりだ。レイアは「姫」というより,レジスタンス軍の老指導者で,象徴的存在らしい。若い頃はおよそ美人とは思わなかったが,良いふけ方をしたなと感じる(本作の出演に当たり,だいぶ減量をしたようだが)。これを機に,今後はヒューマンドラマの老婆役で活躍するのではないかと思う。
 ■ 新型ドロイドBB-8の登場場面が目立つが,R2-D2とC-3POの登場場面も用意されている。上記3名だけでなく,R2-D2(ケニー・ベイカー),C-3PO(アンソニー・ダニエルズ),チューバッカ(ピーター・メイヒュー)は,すべて旧3部作の出演者が起用されている。それぞれ,81歳,69歳,88歳というから,今更本人でなくてもと思うが,これがSWファンへのサービスであり,アピールなのだろう。もっとも,全員着ぐるみの中で,顔は見えないから,どこまで実際に彼らが演じたのかは分からないが。
 ■ 本作の新しい主役は,ジャクーに住む少女レイ(デイリー・リドリー)と,ストームトルーパーを辞めて脱走したフィン(ジョン・ボイエガ)である。ともに23歳の無名の英国人俳優だが,若い女性を主人公にし,相手役に黒人男性を起用するというのが,いかにも現代風映画にしましたという主張に思える。D・リドリーはキュートな美形で,この起用は大正解だ。フォースが使えるという設定であるから,EP8以降でルークの指導の下,ジェダイの女戦士として物語を牽引して行くことだろう。
 
   
  悪くはないが,斬新さに欠けるCG/VFX  
  当欄の主目的であるCG/VFXの利用場面に移ろう。
 ■ 30数年前の旧3部作の頃は,まだCGがまともに活用できる時代ではなく,EP4は物理的なSFXをフル活用した作品であった。10数年前の前3部作と比べても,CG/VFX技術は格段に進化しているので,その恩恵を受けているのは当然だが,あまり斬新な使い方は見られなかった。EP1紹介文で,大口氏の「特撮技術に新味なし」という言を引用したが,今回もまたしかりである。EP4を意識するためか,CGで描かず,意図的に実物大模型を多用しているように思える。話題のBB-8は,予告編を見て,誰もがCG描写だと思ったが,各種プレイベントでリモコン制御で動く実機が登場し,驚いたという(写真6)。単純極まりないデザインだから,CGで描くにせよ,実物を動かすにせよ,驚くほどのことではない。既に玩具も販売されている。映画本編中でも極力実機を用いたというが,それにしては,凹凸の多い荒れ地を滑らかに動き過ぎだ。高速移動や段差のある部分ではCGを使っていると思われた。
 
 
 
 
 
写真6 ワールドプレミアのレッドカーペットに登場したリモコン制御のBB-8
 
 
  ■ ミレニアム・ファルコン号,TIEファイター,Xファイター,もしかりだ。旧3部作ではいずれもミニチュアだったが,本作では実物大模型とCGの併用だ。伝説のミレニアム・ファルコン号を実物大で再現したことは話題作りに貢献した(写真7)。内部を改装して,今後テーマパークに登場させるのかも知れない。勿論,空中戦のシーンはCGでの描写である(写真8)。敵対する勢力は変わったのに,悪玉はTIEファイター,善玉はXファイターを継続使用している。今まで空中戦でしか見たことがないのに,実物大のTIEファイターをしっかりアップで見せてくれるのも,ファン・サービスだ。それぞれ新型になり,精悍になっている(写真9)のは,グッズ・ビジネスを考えてのことだろう。
 
 
 
 
 
写真7 これが実物大のミレニアム・ファルコン号の雄姿
 
 
 
 
 
写真8 早々に登場する戦闘シーンで,CG製のファルコン号はしっかり細部まで描き込まれている。
 
 
 
 
 
 
 
写真9 新型のXファイターは精悍になり,X字の角度が少し変わった
 
 
  ■ 意外性がないだけで,CG/VFXは全編でたっぷり登場する。多数のストームトルーパーを閲兵するシーン(写真10)は勿論CGで描かれているし,中盤のマズの城での攻防(写真11),終盤のファースト・オーダー基地(写真12)の攻撃等もCG/VFXの出番がたっぷりだ。奇妙なクリーチャーも随所に登場し,かぶり物あり,CG描写ありで,SWファンの目を意識した演出だが,いずれも余りに定形的過ぎる。BB-8以外にも,斬新なキャラを登場させ,何かもっとデザイン的にも遊びが欲しかった。CG/VFXの主担当は当然ILMだが,部分的にBase FX,Hybride等も参加している。
 
     
 
 
 
写真10 勿論 CG描写だが,大スクリーンでの観賞に耐え得るクオリティで描かれている
 
     
 
 
 
写真11 中盤の緑豊かな星での攻防。城はミニチュア制作した上での,CG描写だろう。
 
     
 
 
 
写真12 スターキラー衛星の破壊に向かうレジスタンス軍。完全にEP4のバージョンアップ版だ。
(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
 
     
   ■ デザイン的にまずまずだったのは,ファースト・オーダー基地内の大きな中空空間だろうか。SWシリーズ内では初めてのパフォーマンス・キャプチャも好い出来だった。敵方の最高指導者スノークと謎の老女マズ・カナタはフル CGで描かれていて,それぞれアンディ・サーキス,ルピタ・ニョンゴがMoCap演技をしている。ゴラムや猿のシーザーを演じてきた第1人者A・サーキスの演技が絶品なのは当然だが,L・ニョンゴの顔の演技も素晴らしい。本人の顔が出ない役柄にオスカー女優を起用するとは,何たる贅沢だ。
 ■ 前述したように,この映画の2度目は近くのシネコンのIMAX 3Dシアターで観た。本作を機に,TOHOシネマズ・チェーンが各地で高品質スクリーンに切り替えている内の1つである。最も観客単価が高いこのシアターは,ほぼ満席だった。同じ公開初日の金曜日の夜の同じシネコンで,先月の『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』は約20人しかいなかったのとは,雲泥の差だ。映像も音響も,値段だけのことはある。日頃小さな試写室で観ているが,スペクタクル大作は高級な大型スクリーンで観るべきだと感じる。最近の3D変換技術は進化していて,立体感演出もこなれている。ルーカスフィルムはスカイウォーカー・サウンドの大元締めだけあって,本作は音響的にも素晴らしい。それが,大型シアターのサラウンド方式用にチューニングされているのだから,少し高い入場料を払ってでも,大きなシアターで観ない手はない。
 
   
  全体的評価〜何ごとも,そこそこで  
  本編中でハン・ソロが「俺たちの関係,そんなに悪くなかったよな?」と問うのに対して,レイアが「Pretty good]と答え,それが字幕では「そこそこね」と訳されていた。本作の出来映えを総評するなら,まさにこの言葉に尽きるかと思う。
【根っからにSWフリークに対して】
 筆者と同様,旧3部作を公開時から観て,根っからのファンなら,当然もう観終えていることだろう。何かの都合で未見なら,本作は絶対に外せないが,慌てて観る必要はないと助言しておく。ストーリーはともかく,ファン・サービスに徹しているのだから,その意味での満足感は大のはずだ。
 既に観終わっているが,当欄の主宰者としての意見を求められるなら,SWファンにとっては「Pretty good」だが,映画そのものの出来映えは「そこそこ」だと答えておこう。
【最近のSWファンに対して】
 既に観終えていても,何度も観ることを勧める。その間に旧3部作を見直しておいた方が,より楽しめる。前3部作はどうでも良い。新3部作を全部観て,今後SWファンを任じたいなら,本作と旧3部作とを徹底比較することは,必須科目だろう。
 本作はEP4をなぞることに徹していたが,EP8,EP9では大きく冒険してくると思われる。その中にも,根っからのSWファンの目を意識したシーンがふんだんに盛り込まれるはずだから,早めに追いついておいた方が良い。
【一般映画ファンに対して】
 気になりながらも,実はSWシリーズは1本も観ていないという映画ファンも,かなりおられるようだ。そんな人が予備知識なく,本作をいきなり観て,結構面白かったという。そりゃ,そうだろう。EP4の焼き直しであるから,物語の骨格はしっかりしている。伝説の登場人物のことは知らなくても,単純にSFアクションとして楽しめるはずだ。
 では,他のシリーズと比較してどうかと言えば,アクションの多彩さなら『アベンジャーズ』(12年9月号),ヒーローの魅力なら『アメイジング・スパイダーマン』(12年7月号),シリーズを最初から楽しむなら『スター・トレック』(09年6月号)の方が上出来だと思う。
 
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